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要潤の「タイムスクープハンター」[2009年04月15日(水)]

 ちょっと気になる深夜番組がある。

 それはNHK総合毎週火曜深夜0時10分から0時40分に放送されているEYES「タイムスクープハンター」 だ。

 これは以前に日本テレビでスペシャルドラマとして放送された陣内孝則主演の「時空警察」にテイストが似ているが、大掛かりな歴史の謎を解くのではなく、歴史に埋もれた人物や仕事に未来人である記者(タイムスクープハンター)が密着するというものだ。

 前回のテーマは忍者だったが、今回は戦に従軍する医療活動をする僧侶=医僧に着目していた。

 実際こんな話は学校の教科書でも雑学本や大河ドラマでも決して語られることはなかった。しかしそれは紛れもなく存在していた人々であり、仕事でもあったのだとテレビを見ていると思える。

 深夜番組ということもあるのか有名人はタイムスクープハンターを演じる要潤ただ一人だけで、あとは無名の俳優さん達だ。そのため過剰な感情表現やあざとらしい音楽挿入もない。その分見せられているという押し付け感は感じない。またタイムスクープハンターが用いる特殊な交渉術によって、取材対象であるその時代の人と会話が出来たりするのだ。この特殊な交渉術という『とんでもない前提』は正直口をあんぐりさせるほど都合が良い設定だが、それは歴史を改ざんしないことによる傍観主義的なタイムスクープハンターには丁度いいのかもしれない。

 そしてスクープ・潜入取材としてのモチベーションを手持ちカメラで現場を捉えることで表現していたり、目新しさはないが余分な装飾を剥ぎ取った中で歴史に埋もれたものを描こうとしているのがわかる。

 大河ドラマであれだけ夫婦愛だのなんだのと誇張され脚色されいるのに比べたら全く真実味があるのではないかな。時代考証も徹底的にされているとの触れこみだしね。

 いずれにしてもこのなかで繰り広げられるドラマはノンフィクションではなくフィクションの範疇にあるものだろう。

 でもどんなに研究されている歴史上の人物であっても事実は解明できても、その人物の本当の感情の動きや機微は今の私達にははかりしる事はできないとも思う。

 その時代状況や事実を踏まえて、手紙や日記などの資料を読み込んでも、その人間の心の奥底は余りに亡羊としている。だって自分のことでさえもわからずに悩んだりするのだから。

 でも結果として現れる行動には嘘はない。例えばどんなにA地点へ行くのが嫌でも行ったという事実は記録に残されるし、その道中泣いていようが怒鳴りまくっていようが行ったという事実には変わりがないのだ。

 ただその記録はその時代の主流によって隠されたり消されたりする。昔から言われるように「歴史は勝者によって紡がれる」のだ。

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by TREview

Posted at 20:22 | 映画&本 | この記事のURL | Clip!!

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